DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
株式会社COAROO
代表取締役社長
東京都
付替え無しの一本のベルトで実現可能な次世代ショルダー
「コアルーバッグ」のブランド化
PROFILE
韓国ソウル生まれ。24歳で来日、早稲田大学で日本文学を専攻、出版社で翻訳・編集担当。韓国語教室を営みながら、韓国と日本の文化や料理、言葉を紹介する著作活動を行う。子育て中の不便をきっかけに日本の襷やおんぶ紐からヒントを得て、コアルーベルトの構造を発案。機能性ジャンルブランドの確立を目指し、株式会社COAROOを立ち上げる。TASKものづくり大賞、韓国女性発明大会などで多くの受賞暦とマスコミ紹介の実績をもち、各種通販媒体や小売店との取引、大手デパートとのコラボ商品作りも行っている。
次世代ショルダー「コアルーバッグ」は、その場に応じた自由自在で安心・安全・便利な使い方が可能な新しいジャンルの構造ブランドである。
既存のショルダーバッグのベルトの部分を3分割し腕を入れる空間と真ん中を自由に動くパッドに分けることで、リュックやメッセンジャーになる他、バッグ業界初の前抱え機能など5通りの使い方を可能にした革新的な構造で特許を取得。自社商品の開発を軸に、他社とのロイヤリティ契約やコラボ商品の拡大、ペット業や介護業に応用できる商品の開発や、商品と知的財産の輸出にも積極的に取り組む。TASKものづくり大賞、韓国女性発明大会などで多くの受賞暦とマスコミ紹介の実績をもち、(公財)東京都中小企業振興公社の支援対象商品にも合格し、国内外で一括したプロモーションを行いながら、グローバルな展開に力を入れている。
新ジャンル「コアルー」確立目指す
日本の「たすき」や「おんぶ紐」をヒントに特許を取得した「コアルーバッグ」と「コアルーベルト」を提供している。ユニバーサルデザインのコアルーは、一つのバッグで、ショルダーからリュック、前抱えまで、類稀な利便性を誇るベルト構造を持つ。
第2回コンペティションで受賞を逃した悔しさをばねにビジネスモデルを再考し、現在はコアルーの特許を元に他社とのロイヤリティ契約を進めながら、大手百貨店や企画会社との連携商品や、学校の指定バッグなど新商品を開発し、大きく前進した。また、独自の構造を産学連携でより広い範囲に応用する研究を行い、救急搬送やペットの介護、育児用品など、多分野での事業展開を進めている。今後も「コアルー」という新ジャンルの確立を目指す。
2015年6月発行「ファイナリストはいま」より