ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

株式会社ファーメンステーション
代表取締役

酒井さかい

里奈りな

岩手県

特別賞「地域イノベーション賞」

  • 第3回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • プロダクト
  • 6次産業
事業概要

独自の発酵技術を活用した米エタノールビジネス
~バイオマス、未利用資源を活用して高付加価値プロダクツを生み出す~

渡辺(酒井)里奈

PROFILE

国際基督教大学(ICU)卒業。富士銀行(現みずほ銀行)、ドイツ証券などに勤務し、プロジェクトファイナンス、M&A等を担当。発酵技術に興味を持って東京農業大学応用生物科学部醸造科学科に入学し、2009年3月卒業。同年、株式会社ファーメンステーションを設立。研究テーマは地産地消型バイオエタノール製造、未利用資源の有効活用技術の開発。日本起業家賞2014ファイナリスト。好きな微生物は麹菌、好きな発酵飲料はビール。

ビジネスモデル

独自の発酵技術を活用し、米やバイオマス、未利用資源を原料にエタノールを製造・販売、エタノールの高付加価値化により収益性の高い小規模地域循環システムを構築する事業。

具体的には、(1)独自の手法により生成される香りの良い高品質エタノールを化粧品、雑貨などの原料として販売(2)小型で安価な装置を用いたシステムを農業法人、自治体等に対して販売(3)高品質エタノールやエタノール蒸留後に発生する米もろみ粕を利用した化粧品・雑貨をハイエンドなプロダクトとして一般消費者向けに販売する事業の3本建ての事業展開。

現在、岩手県奥州に製造拠点を保有、米からエタノールを製造している。岩手の米から作ったエタノールを化粧品原料等として販売している他、一般消費者向けに「お米でできた消臭スプレーコメッシュ」洗顔石けん「奥州サボン」を販売している。

国内の水田の利活用や、未利用資源を活用する地域循環社会の構築が期待される中、収益性の高い小規模地域循環事業を国内外で展開させることを目指す。

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受賞後

独自の発酵技術で米由来のエタノール等を開発
カスタマー向けプロダクトの製造・販売

当社は独自の発酵技術を活用し、米からエタノールを製造している。世界的にも珍しい由来のわかるエタノールは、化粧品や雑貨の原料として高価格で販売する他、自社製品としてエタノールや副産物の発酵米を使った化粧品を開発している。2016年は、岩手の米と福島の桃(廃棄される種)を活用したボディミルクを開発した。また、エタノール製造時に出る粕を飼料に活用するゴミゼロのシステムを 評価していただき、各地から視察や、ツアーのお客様が増え、地域の農家さんたちと団体を設立、地域の交流人口が増加している。

DBJコンペの後、メディアなどに取り上げて頂いたこともあり、販路が拡大し、自社商品は大手百貨店やセレクトショップなどでお取り扱い頂いている。また、DBJコンペで得たファイナリスト仲間の皆さんとの交流も、日々の励みとなっている。

現在は化粧品原料メーカーとして、米以外のハネ品の果物なども、発酵、蒸留して、各地の農家と連携した高品質の原料を提供する取り組みを進めている最中である。

  • 2018年8月8日 第7回コンペオープニングセミナーパネルディスカッション映像

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