ファイナリストFinalist

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

株式会社PEER
代表取締役社長

佐藤さとう

真琴まこと

静岡県

  • 第9回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション
  • サービス
事業概要

【Speak】がん患者の人生をサポートする助け合い
コミュニティと、ビッグデータとコミュニティを活用した恊働で、
誰もが参加できる未来のがん患者支援へ

佐藤 真琴

PROFILE

株式会社PEER代表 看護師/工学修士(MOT)
がん患者さんの日常生活の相談支援を目的に看護学校在学中に起業。
脱毛を体験する人に向けた相談できる専門美容室ピアの運営と、買いやすいウィッグの製造販売を行う。美容室を拠点とし、脱毛時期を体験する人たちの安心できる場所づくりを目指し、現在直営2ヶ所の運営と、国内の連携美容室約20ヶ所の運営を支援。2008年東海若手起業塾1期生、2016年社会イノベーターズ公志園4期生。NPO法人がんノート理事|(公財)あいちコミュニティ財団代表理事|NPO法人しずおか共育ネット理事
https://www.linkedin.com/in/peer-msato/

ビジネスモデル

現在がん患者さんは治療と生活の中で、3つの課題が発生しています。1つ目は、相談窓口です。がん治療は通院や副作用で生活に影響します。患者さんの生活は多様化し、生活に関する情報収集や相談は、病院の中だけでは解決できないものが増えています。2つ目は、ネット検索の難しさです。がんに関する情報ページはネット上に50億件以上あり、今の自分にとって有益で正しい情報を探し出すのが難しくなっています。3つ目は、出会いです。コロナ禍で患者会やイベントなど、実際に他のがん患者さんに出会う場所が減っています。さらに、多様化する情報ニーズの中で、自分と似た状況の人と話したい、解決できる専門家と話したいというニーズが高まっています。Speak はこれら3 つのニーズに応えるサービスです。がん患者さんの知りたいことに答える公的情報へリンクした情報ページ、似た患者さんに会えるテーマ別オンライン患者会、個別の課題解決に向けた相談専門家のマッチングができるコミュニティを提供し、がん患者さんの日常生活を豊かにする有機的なエコシステムを育てようとしています。

  • ※画像はすべて、クリックすると大きく表示されます

  • ビジネスモデル1

    専門美容室ピアは脱毛する時期を体験する人のための場所です。がん患者だけでなく、病気、けが、理由不明の脱毛症状に悩む方の相談と情報提供を行っています。今までに相談をお聞きしたがん患者さんの数は約15000人いますが、誰一人として同じ状況の人はいません。明日から私はどうしたら良いのか、髪が生えてくるまでどう暮らすのかを、一緒に考えて、その人らしい解決方法を見つけるお手伝いをしています。

  • ビジネスモデル2

    がんになってもすべての人が安心してその人らしい生活が続く社会をめざしています。
    現在がんと診断されたときに働いている人は約48万人、抗がん剤治療を行う人は約40万人います。

  • ビジネスモデル3

    Speak(スピーク)のポジショニングです。私たちは、がん治療とともに生きる患者さんへ、個別性の高い日常生活の情報と支援を提供していきます。

  • ビジネスモデル4

    Speak(スピーク)のビジネスモデルです。生活についての情報の提供、仲間との出会いと助け合い、相談と行動の支援を提供していきます。このサービスは国立がん研究センターが提供する各種ガイドライン資料(*)を基準に作成し、医療現場での患者指導に活用できる内容とし、がん患者さんが Speak に出会えるようにデザインされています 。

    *国立がん研究センターがん情報サービスガイドラインへのリンク集
    https://ganjoho.jp/public/knowledge/guideline/evidence.html